PBLについて詳しく説明♪

本年度も都築学園鹿児島第一中学校での授業がスタートしました。今年で6年目。最初にスタートした生徒さんたちがもうなんと高校3年生!時がたつのが早いですね💦

本年度は1年生の学級も1クラス増え、3クラスになりました。私立の中学校の人気が増加していることもありますが、学校の取り組みやカリキュラム、先生方の努力あってこそですね!

弊社では中学1年生を対象にPBLの授業を行っています。何度かPBLについてもブログで書いていますが、改めて今回はPBLや学校の授業について説明しますね!

PBLってなに?

PBLは「Project-Based Learning(プロジェクト型学習)」の略。簡単に言うと、生徒たちが自分で考えて、調べて、作り上げていく学び方です。

実は今の子どもたちは、学校で「探究学習」という授業を受けてるんです。これまでの「総合的な学習の時間」が進化したもので、自分で課題を見つけて深く調べていく時間。PBLは、この探究学習をさらに実践的にしたバージョンって感じです。

普通の授業とどう違うの?

普通の授業だと、先生が説明→生徒が覚える、というパターンが多いですよね。でもPBLは逆!生徒が主役になって、実際の課題に挑戦していきます。

たとえば「地域のゴミ問題、どう解決する?」「商店街をもっと楽しくするには?」みたいなリアルなテーマに、何週間もかけてグループで取り組むんです。

どんな力が身につくの?

教科書の知識だけじゃなく、こんな力が自然に育ちます:

  • 答えのない問題に立ち向かう力
    正解が一つじゃない課題に、あきらめずチャレンジできる。これって大人になってからめちゃくちゃ大事!
    最初はなかなか課題に対して悩む子たちもいますがグループで意見を出し合いどんどん解決策を生み出す力を伸ばしていっています。
  • 仲間と協力する力
    意見が違う人とも話し合って、一緒にゴールを目指せる。チームワークの基本ですね。
    PBLの授業では第一に「人の意見に対して否定をしないこと」を約束して授業に取り組んでいます。
    「いいね!」「おもしろい!」と言葉にすることで、意見交換の場も楽しく意見が飛び交うように授業をすすめています。
  • 自分たちでアイデアを生み出す力
    誰かの答えをマネするんじゃなく、オリジナルの解決策を考える。これが創造力!
    ブレインストーミングの時間では、どんなに突飛なアイデアでもまずは出してみる。
    そこから「これとこれを組み合わせたら?」と新しい発想が生まれる瞬間が、見ていてワクワクします。
  • 人に伝える力
    自分の考えを相手にわかりやすく説明したり、プレゼンしたり。将来どんな仕事でも必要なスキルです。
    発表準備では「誰に」「何を」伝えたいのか、聞き手の立場に立って考える練習を繰り返します。
    資料の作り方から話し方まで、実践を通して学んでいきます。
    発表の仕方もいろいろ工夫して取り組んでもらっています。
    商品開発をした社員としてそれを売るためのプレゼンをしてもらったり、小学校低学年がわかりやすいように楽しめるようなプレゼンをしてみたりといろんな方法で伝えてもらったりするんですが、意外と生徒たちはノリノリでやってくれますよ(笑)
  • 自分から動く力
    言われる前に考えて行動する。この主体性が、何よりも大切かも。
    「次は何をすればいい?」と先生に聞くのではなく、「次はこれをやってみよう」と自分たちで計画を立てて進めていく。その経験が、自信につながっています。

つまり、社会に出てからも使える、本当に役立つスキルが身につくんです!

授業はこんな感じで進みます

1. テーマが出される
まずは課題やテーマを提示します。「地域の課題を解決しよう」「●●を△△にしてみよう」など、正解のないリアルなお題です。
生徒たちは「え、どうやって?」と戸惑いながらも、ワクワクした表情を見せます。

2. グループで作戦会議
チームに分かれて、まずは「何をするか」「どう進めるか」を話し合います。
役割分担を決めたり、スケジュールを立てたり。ここで意見がぶつかることもありますが、それも大切な学びのひとつです。

3. 調べたり、作ったり
いよいよ実行フェーズ!インターネットで調べたり、先生にインタビューしたり、実際に足を運んだり。
アイデアを形にするために、模型やポスター、動画など、いろんなものを作り上げていきます。

4. 発表!
プロジェクトの成果をみんなの前でプレゼン。
緊張しながらも、自分たちが考えたことを一生懸命伝えます。他のグループの発表を聞いて、新しい発見をすることも。

5. みんなで振り返り
最後は振り返りの時間。「うまくいったこと」「もっとこうすればよかったこと」を共有します。
この振り返りが、次への成長につながります。

失敗してもOK。試行錯誤しながら答えを見つけていく、そのプロセス全体が学びになります。

まとめ

PBLは、ただ知識を詰め込むだけじゃなく、自分で考え、仲間と協力し、行動する力を育てる学び方。探究学習をベースにしながら、より実践的なスキルが身につく授業です。

子どもたちが目をキラキラさせながら「次はこうしてみよう!」と話し合う姿を見ると、これが本当の学びなんだなって実感します。
これからの時代を生きる子どもたちにとって、PBLで得た経験はきっと大きな財産になると信じています。

1年を通して、生徒たちに授業を楽しんでもらえるよう、そして私自身も楽しめるよう、がんばっていきます。またどんな取り組みをしているかも今後も発信していきますね!