デジタルの先にあるもの

ただいまリビングカルチャー倶楽部の「50代から始めるパソコン講座」は毎週大盛況で、秋に入ったからか、新規の生徒様が毎週毎時間来られます。

この講座は「50代」と書いているぐらいなので、本当にたくさんのシニアの方が通っており、今日の新規も70代、80代の方々でした。

そして、女性の方が多いです。
ここ最近の生徒さんとの出来事であったことをちょっとお話ししたいと思います。

初対面ではお話しされないことでも、何度か通われるうちに生徒さんもいろんなお話ししてくださったりしてくれます。

その中で、結構多くあるのが、旦那様がお亡くなりになって、

新しいことをする=パソコン教室に通う

という方が意外と多いんです。

旦那様はパソコンが本当に得意で、しょっちゅういろんなことをされていて、それまでは全然興味がなかったんだけど、

せっかく残ってるから自分も初めてみようかな・・・というきっかけで通われる方も多くいらっしゃいます。

最初は電源の入れ方も分からなかった方たちも、マウス操作ができたり、文字入力ができるようになったりとしていくうちに自身のパソコンの操作にも慣れ始めます。

デジカメで撮影した写真を見つけることができて、

旦那様がおそらく大切に保管していたデジカメで撮影していた今までの写真を見つけて、それを見ることができて、懐かしむことができたり、

奥様が以前お願いしていた書類とかもきちんと保管されていて、

「今年はこれを元に作ればいいんだね♪助かったぁ!」と旦那様に感謝されてたり・・・

パソコンも家族にとって本当に大切な思い出の一部なんだなぁとつくづく思います。

今日もそろそろ年賀状を作ろうと思っていた生徒さんが、年賀状ソフトを初めて開いてみたら、

奥様用の住所録がきちんと保管されていて、差出人は奥様だけの状態で保管していました。それを見て

「この整理をね・・・亡くなる前に主人がやっていたのを見てたのよ~見つかってよかったぁ・・・」ってとっても喜んでました。

そして、今まで作っていた過去の年賀状のレイアウトの中に二人のツーショット写真も現れて、涙ぐんで喜んでました。

「大切な宝物に会えたみたい♪先生、本当にありがとう!」

と嬉しそうに帰られました。

こういうとき、インストラクターをしてて本当によかったなぁって思います。
私がデジタルを教えていくことで本当に大事にしているものです。

みんな操作を教えてもらいたくて、通っているわけではなく、その先に大切なひとがいたり、目的があったり・・・

そこにたどり着けられるようなサポートをこれからも全力で心がけていこうと思います。

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